タムデュー蒸留所特集!製法・歴史・種類の特徴を徹底解説!

スコッチ
出典:whisky.com
タムデュー蒸溜所の特徴

・非常に穏やかで滑らかでわずかに油っぽいスペイサイドウイスキー。
・シェリー樽での熟成にこだわっている。
・生産のほとんどがフェイマスグラウス、J&B、カティサークなどのブレンデッドウイスキーに使用されるため、シングルモルトは希少。

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タムデュー蒸溜所はどこにあるの?

タムデュー蒸溜所は、スコットランドの北東に位置するスペイサイド地方のスペイ川中流にあるノッカンドゥ村にあります。スペイサイド地方は大麦の生産地であり、燃料となる泥炭(ピート)も豊富であるため、ウイスキー造りに最適な土地です。

蒸留所の名前「Tamdhu(タムデュー)」はゲール語で、「黒い丘」を意味します。また、ノッカンドゥの年間平均気温は以下のグラフのとおりで、年間を通して気温差が少ない穏やかな土地です。

データ元:NOAA
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タムデュー蒸溜所の歴史について教えて!

1896年にタムデュー蒸溜所が設立され、翌年に最初の蒸溜が行われました。蒸溜所はエルギンの建設家チャールズ・ドイグが設計を担当しました。

タムデュー蒸留所が設立されてからわずか2年で財政問題が発生し、ハイランド蒸留所に売却されました。その後も閉鎖と再開の時期が続きました。1911年から1913年の間、1928年から1948年の間、そして2009年から2012年の間閉鎖しました。

1999年にハイランド蒸留所を買収したエドリントングループは、2011年にタムドゥ蒸留所とすべての株をイアンマクラウド蒸留所に売却しました。彼らは、サラディンボックスで自社の麦芽を使用するのではなく、外部の生産者から麦芽を購入することにしました。

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製法の特徴は?

原料について

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タムデューは大麦麦芽(モルト)を原料にしており、2010年までは独自の麦芽設備を使用していました。それは、スコットランドの伝統的なフロアモルティングとは違いサラディンボックスという方法です。

サラディン式はフランスのサラディンという人が考案した方法で、巨大な箱の中に大麦を1メートル以上の厚さになるように入れ、床から空気を送りながら撹拌することで、大量に発芽をさせる方法です。

フロアモルティングに比べ効率的にモルティングが行える方法で、年間14000トンも行っていました。

粉砕機について

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モルトはまず、糖化のために粉砕されます。粉砕機の横にあるレバーを調整することで、粉砕度合を制御でき、挽き具合が今後の工程に大きく影響してくる、大事な工程です。

粉砕された大麦はグリストと呼ばれ、次の糖化の工程へ移ります。

糖化について

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タムデュー蒸溜所は55年以上も前から使っているセミラウターのマッシュタンを使用しており、容量は11.85トンもあります。

グリストは糖化槽(マッシュ・タン)へ運ばれ、加熱された水と混ぜられます。温度の高い水と混ぜることで、糖分とデンプンを溶出させ、このとき大麦由来の酵素の力を使ってデンプンを糖に分解します。

一般的に、加えられる水は一回目は大麦由来の酵素がもっとも活性しやすい約65℃程度に加熱されてから、グリストと混ぜられます。この時、中にある撹拌機がゆっくりと回ることで、糖分の溶出を促します。

糖分が溶け出た麦汁またはウォートと呼ばれる液を回収すると、次は約78℃と1回目よりも高い温度の水と混ぜられ、できるだけ糖分を回収します。3回目はさらに高い温度のお湯と混ぜます。3回目に回収した麦汁は糖分が少ないので次の1回目の糖化の際に使用されます。

発酵について

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麦汁は発酵槽(ウォッシュバック)に運ばれると、酵母を添加され発酵が開始します。

タムデュー蒸溜所ではのオレゴンパイン製のウォッシュバックを9基使用しています。

発酵を終えると、最終的にウォッシュと呼ばれるアルコール度数約8%のビールに似た液体になります。

蒸溜について

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タムデュー蒸溜所は2回蒸溜を採用しており、初溜用のウォッシュスチル(容量17000リットル)が3基と、再溜用のスピリットスチル(容量16000リットル×2, 22000リットル×1)が3基の合計6基のポットスチルを使用しています。

初期のころは、ウォッシュスチル、スピリットスチルが1基ずつの計2基だったのですが、1972年に2基から4基に増築し、1975年にはさらに2基増やし、現在の体制となりました。

ウォッシュはまずウォッシュバックに移され、最初の蒸溜が行われます。これによって得られる蒸溜液はローワインと呼ばれるアルコール度数約21%の無色透明な液体になります。

次にローワインはスピリットスチルへ運ばれ、2度目の蒸溜が行われます。この時回収される蒸溜液はミドルカットとよばれる方法で回収されます。蒸溜の最初の部分と最後の部分はカットされ、その間のハートと呼ばれる熟成に適した中間部分のみが回収されます。

再溜後に回収された蒸溜液はニューメイクまたはニューポットと呼ばれるアルコール度数約70%の液体になります。

樽詰めと熟成について

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ニューメイクは63.5%に加水されてから樽に詰められ、熟成庫へと運ばれます。

タムデュー蒸溜所には、ダンネージ式の熟成庫が4つ、ラック式の熟成庫が1つ、パレット式の熟成庫が5つの計10つの熟成庫があります。また、熟成に使用する樽は主にシェリー樽を使用しています。

おすすめ動画

以下にタムデュー蒸溜所の紹介をしている、おすすめの動画を貼っておきます。
動画の内容は英語なのですが、ここまでの記事を読まれた方なら英語が苦手な方でも十分楽しめる内容になっていると思います。なかなか行くことが難しいタムデュー蒸留所の疑似工場見学体験を楽しんでいただけたら幸いです。

おすすめ動画:Tamdhu Distillery Visit(YouTube)

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タムデュー蒸溜所はどんなウイスキーを出しているの?

以下、紹介文・テイスティングノートなどはタムデュー蒸溜所のホームぺージより翻訳しています。

タムデュー 10年

タムデュー10年は、ウイスキー業界で最高のシェリーオーク樽でのみ熟成されています。1世紀以上前に創業者が思い描いていたように、一滴一滴が今では素晴らしいものであることを保証します。 最後に、これらの素晴らしい樽が仕事をするのに10年の長い年月が必要であり、タムデューにその驚くべき自然な色と受賞歴のある品質を与えます。

テイスティングノート:

香りバニラと砂糖入りアーモンドの柔らかさを、フレッシュオークとシナモンのバランスでお楽しみください。
フルーツとスパイスで溢れ、タフィーとシェリーオークの豊かさが優しく現れます。
余韻フレッシュフルーツのタッチで終わり、心地よいドライさ、ピートスモークの香りがゆっくりと現れます。

タムデュー 12年

タムデュー12年は最高級のシェリーオーク樽で熟成されています。 贅沢なボックスがスタイリッシュなボトルを浮かび上がらせ、自然な琥珀色を内側から輝かせます。 強烈なコクを味わい、深みのある長い余韻をお楽しみいただけます。

テイスティングノート:

香りリッチで魅力的なアイスシナモンロール、オレンジのボイルドスイーツ、レーズン入りのフレッシュスイートオーク、ほのかなミントの香り。
バナナ、ベリージャム、モルトビスケット、クラシックなシェリーオークの深みで口を覆うシルキーな口当たり。
余韻心地よく長く、挽いたスパイス、ドライフルーツ、柔らかいスコットランドのタブレットとバランスが取れており、最後にピートスモークのほんのわずかな香りが現れます。

タムデュー 15年

タムデュー15年は最初に一口飲んだときから、最高級のシェリーオーク樽でのみ熟成されていることを十分に理解できます。 活気に満ちた夏のフルーツの激しいバーストを味わい、それがもたらす長い余韻をお楽しみください。

テイスティングノート:

香りパイナップルとフェンネルのエキゾチックな香りが付いた、リンゴのお菓子、スパイスの効いたスグリ、オレンジの皮の香り。
ジューシーなアプリコットと活気に満ちたラズベリーのバースト。レモンタルトとクリーミーなアーモンド。
余韻温かいモルトビスケット、クリームシェリー、バニラを巡る、長い余韻。

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