グレンスコシア蒸留所特集!製法・歴史・種類の特徴を徹底解説!

スコッチ
出典:Whisky.com
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グレンスコシア蒸溜所はどこにあるの?

グレンスコシア蒸溜所は、スコットランドにあるキンタイア半島の南端、キャンベルタウンにあります。

キャンベルタウンは17世紀と18世紀の大部分をウイスキーの密輸センターとして使用されていた歴史があります。当時は30以上もの蒸溜所があったのですが、現在では3つにまで減ってしまいました。3つの蒸溜所「スプリングバンク」「グレンガイル」「グレンスコシア」のうち、「スプリングバンク」と「グレンガイル」蒸溜所はJ&A Mitchell and Companyが所有しています。

キャンベルタウンの年間平均気温は以下のグラフの通りで、夏でも平均最高気温が17℃、冬の平均最低気温は4℃と日本に比べ夏と冬の気温差が少ない地域です。

データ元:NOAA
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グレンスコシア蒸溜所の歴史について教えて!

グレンスコシア蒸溜所のあるキンタイア半島は、ウイスキーづくりに必要な淡水、大麦、燃料、泥炭が豊富な土地でした。

1795年には、違法な蒸溜所が21もあり、町で正式に認められた蒸溜所は1817年に設立されたキャンベルタウン蒸溜所でした。

スコシア蒸溜所(のちのグレンスコシア)は1832年にJames StewartとProvost John Galbraithによって設立されました。

キャンベルタウンのウイスキー生産ブームは、蒸気航法によるものが大きく、これにより、ウイスキーをわずか9時間で大都市グラスゴーに直接出荷することができました。

1923年、ドラムレンブル炭鉱が閉鎖され、地元の安価な燃料供給が終了しました。 さらに、大恐慌と禁酒法が彼らの役割を脅かし、 1929年までに、キャンベルタウンにはスコシア、スプリングバンク、リクラチャンの3つの蒸留所しか稼働していませんでした。 その後、1930年3月20日スコシアで最後の生産が行われました。

Bloch 兄弟が1933年に蒸留所を購入し、グレンスコシアとして再開しました。 しかし、1934年までに残っていたリクラチャン蒸溜所は閉鎖し、かつて繁栄していた世界のウイスキーの首都キャンベルタウンには、2つの蒸留所しか残っていませんでした。

その後、1984年にグレンスコシアは5年間再び閉鎖し、スプリングバンク蒸溜所だけを残しました。 1989年には再び好転し、グレンスコシアはギブソンの所有下で再びオープンしました。

2000年には、グレンガイル蒸留所が再開しました。 重要なことに、これによりこの地域の蒸留所の数は3つに戻り、キャンベルタウンのウイスキー生産地域としての地位が再確立されました。

蒸留所は何度も手を変え、2014年にこの伝説的なブランドに投資して開発したLoch Lomond Groupに買収されました。容量を増やし、倉庫を開設し、ビジターセンターを設立しました。 今日、グレンスコシアはウィスキーの心臓的な場所で、繁栄し続けています。

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製法の特徴は?

原料について

原料の大麦麦芽(モルト) 出典:glenscotia.com

原料はすべてスコットランド産の大麦を使用しています。

グレンスコシア蒸溜所ではスモーキーな香りが特徴的なピートの効いたウイスキーと、逆にピートをまったく使用していないノンピートの両方の原酒を生産しています。

ピートの効いたウイスキーは年間で6週間かけて生産しており、それ以外ではノンピートのウイスキーを生産しています。

粉砕機について

粉砕機(ローラミル) 出典:Whisky.com 

原料の大麦麦芽はすべて、この粉砕機を使って粉砕されます。

粉砕された大麦はグリストと呼ばれ、次の糖化の工程へ移ります。

糖化について

糖化槽(マッシュタン) 出典:Whisky.com
マッシュタンの中 出典:Whisky.com

粉砕されたグリストは糖化槽へ運ばれお湯と混ぜられます。

8時間にわたって2回水が加えられるのですが、一回目は66℃のお湯を加えることで、大麦に含まれる糖化酵素を活発に働かせ、糖化を進めながらお湯に糖分を溶かし出します。

二回目は72℃に温度を上げ、糖分の溶けだしを促進してできるだけ多くの糖分を回収します。

回収した液は麦汁またはウォートと呼ばれる甘い液体になります。

発酵について

発酵槽(ウォッシュバック) 出典:Whisky.com

グレンスコシア蒸溜所はステンレス製の発酵槽(ウォッシュバック)を9基使用しています。6基は写真のもので、残り3基は室外に設置されています。

ウォッシュバックに移された麦汁は2種類の酵母が添加され、発酵が開始されます。このとき、酵母が活発に働くように22℃に保たれます。

グレンスコシアでは、一般的な発酵時間よりもだいぶ長い70時間以上かけて発酵を行います。これにより、フルーティな香りのある原酒になります。

発酵後の液はウォッシュと呼ばれる度数8%のビールに似た液体になります。

蒸溜について

蒸溜器(ポットスチル) 出典:Whisky.com

グレンスコシア蒸溜所は、初留用のウォッシュスチルが1基と、再溜用のスピリットスチルが1基の合計2基のポットスチルを使用しています。

写真の奥側のずんぐりしたほうがウォッシュスチルです。

ウォッシュスチルでは約9時間かけて蒸溜が行われます。その時の蒸溜液はローワインと呼ばれる、アルコール度数約20%の透明な液体となります。

次にローワインはスピリットスチルに運ばれ、再度蒸溜されます。この時の蒸溜液は熟成に適した中間部分だけを回収するために、ミドルカットと呼ばれる操作が行われます。

蒸溜を開始してから約20分後にフォアショットと呼ばれる、有害なメタノールや不純物を多く含んだアルコール度数約74%の液体が得られます。これが約71%に下がるまでの蒸溜液は熟成には使用しません。

71%に下がってから、63%に下がるまで蒸溜液を回収します。この時全体の平均度数は69%になります。この蒸溜液をアルコール度数63.5%になるように加水してから樽に詰め熟成を開始します。

樽詰めと熟成について

熟成庫 出典:Whisky.com

蒸溜液の詰められた樽はダンネージ倉庫へ運ばれます。

グレンスコシア蒸溜所には3つの熟成庫があります。
スコットランドの法律により、最低でも3年間熟成させなくてはいけません。

長い時間かけて、キャンベルタウンの気候にさらされることで、この土地でしか出せないウイスキーの味・香りに成長していきます。

おすすめ動画

以下にグレンスコシア蒸溜所の紹介をしている、おすすめの動画を貼っておきます。
動画の内容は英語なのですが、ここまでの記事を読まれた方なら英語が苦手な方でも十分楽しめる内容になっていると思います。なかなか行くことが難しいグレンスコシア蒸留所の疑似工場見学体験を楽しんでいただけたら幸いです。

おすすめ動画:Whisky Tour: Glen Scotia Distillery(YouTube)

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グレンスコシア蒸溜所はどんなウイスキーを出しているの?

以下、紹介文・テイスティングノートなどはグレンスコシア蒸溜所のホームぺージより翻訳しています。

グレンスコシア ダブルカスク

グレンスコシア ダブルカスクは、最高級のファーストフィルバーボン樽で熟成された後、ペドロヒメネスシェリーカスクで最大12ヶ月間追熟され、特徴的な海のスプレーとバニラオークが重ねられた、リッチなスパイシーフルーツの完璧なバランスを与えます。

テイスティングノート:

香りアンバー。 とても甘い。 最初はクリームキャラメル、キャラメリゼしたフルーツシュガー、ウッドシュガー、タフィー、ファッジで、リンゴとピーチが出てくる。 やがて、心地よいほこりっぽい乾燥感のあるバーボンの焦げた香り。
初めは甘さとかなりのオイリー感、そしてアルコールは少し舌をチクチクさせるようなうなりを与える。 乾いた蒸留所の特徴がありますが、さらに深さがある。 加水するとさまざまな要素をわずかに分解しますが、乾燥したミントが追加される。
余韻深くて暗い。

グレンスコシア ビクトリアーナ

珍しい特徴と並外れた熟成感のある樽が選ばれ、 深みのある焦げたオークで仕上げられた結果、非常に滑らかなシングルモルトウイスキーが生まれます。その香りと風味が調和しており、 樽から直接、ろ過せずに伝統的な方法で瓶詰めされ、その微細な木とバニラのフレーバーは、フルボディのスパイシーなフルーツの香りと穏やかなスモーキーな後味によって強化されています。

テイスティングノート:

香り暗い。 オークの含みがブーケを駆り立てるエレガントな香り。 クレームブリュレのノートは、たっぷりのキャラメルフルーツと最終的に磨かれたオークにつながります。
甘くて濃縮された、ジャムのようなカシスのフルーティーさ。
余韻クリーンで最初は甘い。ココアの特徴があるインゲン。

グレンスコシア 15年

ウイスキーは、瓶詰めする前に、最高級のアメリカンオーク樽で穏やかに熟成されています。 特徴的な香りは、バニラオークの含みがあり、海のしぶきとスパイシーなアロマフルーツの絶妙な香りが織り交ぜられています。

テイスティングノート:

香り柑橘類の皮、ジンジャースナップビスケットを備えたブロードおよび中程度の重量感。 甘くて深みがある。 アプリコットのアロマが発達し、フルーツサラダに向かって流れる。 しばらくすると、木が前面に出てきて、加水すると焼きたての果物の香りを放つ。
ふっくらとした果実味を期待するような複雑な味わいで、驚くほどドライな要素がある。 水を加えると、木の要素とバランスの取れたキャラメリゼされた要素が引き出される。
余韻しっかりしていて少しドライ

グレンスコシア 18年

テイスティングノート:

香りさわやかな塩味、香りのよいフローラルノート、濃厚な甘いタフィー。
濃厚なバニラフルーツのフレーバー、アプリコットとパイナップル、ふっくらとしたサルタナ。
余韻長く、やさしい暖かなスパイスのドライ感。

グレンスコシア 25年

最高級のアメリカンオーク樽で穏やかに熟成された後、ファーストフィルバーボンと混ぜられます。 特徴的なノーズは、バニラオークの含みがあり、海のしぶきとスパイシーなアロマフルーツの絶妙な香りが織り交ぜられています。

テイスティングノート:

香り大西洋のそよ風に耐えることは、強い海の影響を与える。
赤いリンゴとピリッとしたオレンジの皮にバニラシロップとキャラメルの甘さがある。
余韻長く、挽いた生姜のスパイシーな香りが付いた海塩。

コメント

  1. […] […]

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