キルホーマン蒸留所特集!製法・歴史・種類の特徴を徹底解説!

スコッチ
出典:kilchomandistillery.com
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キルホーマン蒸溜所はどこにあるの?

キルホーマン蒸溜所は、スコットランドのアイラ島にあります。
アイラ島では9つの蒸溜所が現在稼働しており、ウイスキーの聖地とまで言われることもあるほどの島です。

アイラ島の年間平均気温は以下のグラフのとおりで、年間を通して気温差がとても少ない場所です。夏は20℃を超えることが珍しく、冬は雪が滅多に見られない、日本に比べ比較的穏やかな気候です。

データ元:NOAA
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キルホーマン蒸溜所の歴史について教えて!

キルホーマン蒸溜所は2005年に設立されました。これはアイラ島では124年ぶりに新設された蒸溜所で、現在アイラ島で最も新しい蒸溜所になります。キルホーマンはかつての大麦農場と蒸溜所が併設されたファーム・ディスティラリー(農場蒸溜所)という体制でのウイスキーづくりを復活させる目的で創設者のアンソニー・ウィルズによって建てられました。

現在の製品のいくつかは、すでに大麦の栽培からボトリングまでを100%アイラ島内で行った正真正銘のアイラシングルモルトです。

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製法の特徴は?

原料について

出典:kilchomandistillery.com

キルホーマン蒸溜所は、現在ではとても珍しい大麦の栽培から行っている蒸溜所で、蒸溜所周辺に大麦畑があり毎年200トン近くの大麦を収穫しています。夏の間に大麦を育て、9月の上旬になると収穫します。

収穫された大麦は蒸溜所内でフロアモルティングにより大麦麦芽になります。フロアモルティングとは、水に浸した大麦を床一面に広げ定期的にかき回すことで、均一に発芽させる工程です。発芽させることで、大麦の中に含まれるデンプンを麦芽糖に分解することができ、酵母による発酵の準備ができます。

フロアモルティング後は大麦自身が麦芽糖を消費するのを防ぐために乾燥させます。乾燥にはアイラ島で採掘されたピート(泥炭)を使用します。ピートを使用することで、独特のスモーキーなフレーバーや海の香りが付き、キルホーマンらしさを与えてくれます。

乾燥された大麦麦芽は最低2週間休ませてから、次の工程へ移ります。

操業初期である現在は、ポートエレンというアイラ島内にある精麦業者(モルトスター)から大麦を買い付けて、自分達で育てた大麦と合わせて仕込みを行っていますが、将来的にはすべて自ら育てた大麦だけで仕込みを行う予定だそうです。

粉砕機について

出典:Whisky.com

乾燥し2週間以上休んだ大麦麦芽は糖化(マッシング)のために粉砕されます。
キルホーマン蒸溜所の粉砕機は昔のものを使用しており、キルホーマン蒸溜所よりも歴史が古いです。

糖化について

出典:Whisky.com

粉砕された大麦はグリストと呼ばれ、糖化槽(マッシュタン)に運ばれ、水と混ぜられます。

キルホーマン蒸溜所のマッシュタンは特注で容量が1.2トンあります。水温が厳しく調整され、グリストから効率よく糖分を回収するために、マッシュタンの中では熊手がゆっくりと回って糖化液を常に掻き混ぜています。

糖化後の液はウォート(麦汁)と呼ばれ、次の発酵の工程へ移されます。この時にでてくる糖化後の麦芽の残りは近くの農場の牛のエサとして使われます。

発酵について

出典:Whisky.com

キルホーマン蒸溜所には容量約6000Lの発酵槽(ウォッシュバック)が4基あります。すべてステンレス製です。

発酵槽に移された麦汁は酵母が添加され、発酵が開始します。

キルホーマン蒸溜所では標準的な発酵時間の約2倍である85時間をかけてゆっくりと発酵を進めます。

ゆっくり発酵させることで、複雑なエステル香を作り上げることと、クリーミーさやバターのような香味、さらにはフルーティーな香りを与えてくれる乳酸菌の蓄積が可能になります。

この長時間の発酵はキルホーマンならではの複雑で風味豊かな原酒を作り上げるのに不可欠な工程です。

蒸溜について

出典:Whisky.com

発酵を終えるといよいよ蒸溜です。

キルホーマンは初溜用のウォッシュスチルと再溜用のスピリットスチルがそれぞれ1基ずつあり、ウォッシュスチルは容量3000リットル、スピリットスチルは1600リットルで、これはアイラ島では最小です。

再溜基は、ポットのすぐ上が膨らんだ形をしており、これにより銅と蒸気の接触面積が増え、よりクリーンできれいな花と柑橘が融合した原酒になります。蒸溜もこれまでのすべての過程同様に、手作業で行われており、自然のわずかな変化にも対応できます。

樽詰めと熟成について

蒸溜後の液は無色透明でアルコール度数約60%の液体です。

これらは、主にバーボン樽とシェリー樽に詰められ熟成されます。キルホーマン蒸溜所ではクラシックなピートスモークと花のような甘さのバランスをとるために、バーボン樽はアメリカのバッファロートレース蒸溜所から、シェリー樽はスペインのボデガミゲルマーティンから直接調達されます。

バーボン樽とシェリー樽以外にも、ソーテルヌ、赤ワイン、ラム、ポートワイン、マディラワイン、コニャックなど様々な種類の樽を実験的に熟成に使用しています。

熟成後は原酒のバランスを考えブレンドされた後、蒸溜所内の施設でビンにボトリングされます。
こうして、大麦の栽培からボトリングまでを、すべて施設内で完結させています。

おすすめ動画

以下にキルホーマン蒸溜所の紹介をしている、おすすめの動画を貼っておきます。
動画の内容は英語なのですが、ここまでの記事を読まれた方なら英語が苦手な方でも十分楽しめる内容になっていると思います。なかなか行くことが難しいキルホーマン蒸留所の疑似工場見学体験を楽しんでいただけたら幸いです。

おすすめ動画:Whisky Tour: Kilchoman Distillery(YouTube)

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キルホーマ蒸溜所はどんなウイスキーを出しているの?

以下、紹介文・テイスティングノートなどはWhisk-e Ltdのサイトより引用しています。

キルホーマン マキヤーベイ

出典:whisk-e.co.jp

キルホーマン マキヤーベイは2005年にアイラ島に誕生したファームディスティラリー、キルホーマン蒸溜所の定番商品です。ヘビーピート(フェノール値50ppm)の大麦麦芽を使用し、バーボンバレルで熟成した原酒をメインにヴァッティングしています。マキヤーベイ(MACHIR BAY)とはキルホーマン蒸溜所から半マイルの距離に位置するアイラ島で最も美しいといわれるビーチです。

香りはヨードの乗ったアイラらしい力強いピートスモークに、やわらかく芳しい多種な果実のアロマが鼻腔をくすぐります。 味はフレッシュなシトラスフルーツ、バニラの甘さ、そして骨太ながらも洗練されたピートスモークが三位一体となり、舌の上をなでるように流れ落ちていきます。フレッシュで小気味良いピーティな余韻が全体をまとめ上げます。

我が子を愛でるように丁寧に目をかけてつくられたクラフトウイスキーの真髄をお楽しみください。

テイスティングノート

ペールストロー
香り強いピートスモーク、ミックスフルーツ、バニラ、香ばしい麦
バニラ、トロピカルフルーツ、ピートスモークを伴うフレッシュで長い余韻

キルホーマン サナイグ

出典:whisk-e.co.jp

キルホーマン サナイグは、アイラ島のピートをたっぷりと炊き込んだフェノール値50ppmの麦芽を使用した、ヘビーピーテッドタイプのシングルモルトで、バーボンの特色を多くとらえたフラグシップの「マキヤーベイ」とは対照的に、オロロソシェリー樽の特徴を色濃く反映しています。
色は程よく赤みを帯びたビーチウッド。香りはオレンジマーマレード、塩キャラメル、ピート、焼きパイナップル、バニラ。味わいはなめらかなトフィー、チョコレート、カラメリゼしたオレンジピール、モルティな甘さの後に、キルホーマンらしいヘビーなピートスモークが広がります。

キルホーマンの新たな一面が楽しめる、シェリー樽の特徴を前面に押し出した新定番「サナイグ」。ぜひお楽しみください。

テイスティングノート

ピーチウッド
香りオレンジマーマレード、塩キャラメル、ピート、焼きパイナップル、バニラ
トフィー、チョコ、カラメリゼしたオレンジピール、モルティな甘さ、ピートスモーク

キルホーマン ブランブル リキュール

出典:whisk-e.co.jp

ファームディスティラリーで有名なアイラ島のキルホーマン蒸溜所がプロデュースした、ピートが香る珍しいリキュールです。

テイスティングコメント:キルホーマン ブランブル リキュールはブラックベリーを使用したリキュールで、モルトウイスキーと蜂蜜、ピーティーなキルホーマンのニュースピリッツにブラックベリーを浸漬してつくられます。この「ブランブル リキュール」は元々ウイスキーとして完成された商品の販売がまだ出来なかった創業当時、蒸溜所に来たビジターにニュースピリッツを使った何かを提供することができないかとの思いから誕生したリキュールで、創業者の夫人であるキャシーさんの考案したアイデア商品として知られています。以降、キルホーマン蒸溜所のビジターセンターのみで販売されていましたが、このたびボトルデザインも一新され、蒸溜所以外でもご紹介できるようになりました。
フェノール値50ppmのスモーキーなキルホーマンならではのニュースピリッツとブラックベリーの甘酸っぱさが生み出す他に類を見ない味わいが特徴のリキュールです。

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終わりに

以上、キルホーマン蒸溜所特集でした。

まだ、生産を開始してから間もない蒸溜所ですが、すでにとても美味しいウイスキーをつくっています。アイラ島らしいピーティ―さと、複雑な香りが特徴で、私のおすすめはストレートで飲むことです。

数年後の長期熟成された商品が楽しみですね!
それではまた、お会いしましょう!

乾杯!

コメント

  1. […] […]

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