ベンネヴィス蒸留所特集!製法・歴史・種類の特徴を徹底解説!

スコッチ
出典:whisky.com
ベンネヴィス蒸溜所の特徴

・現在(2021/3月)日本のニッカウヰスキーが蒸溜所を所有している。
・ロング・ジョンなどのブレンデッドに使用されていた。
・スコットランド最高峰のベンネヴィス山のふもとに建設された。

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ベンネヴィス蒸溜所はどこにあるの?

ベンネヴィス蒸溜所は、スコットランドの最高峰ベンネヴィス山(標高1344m)のふもとにあるフォート・ウィリアムという市にあります。

また、フォート・ウィリアムの年間平均気温は以下のグラフのとおりで、夏は涼しく、冬は少し長めの年間を通して気温差が少ない穏やかな気候です。

データ元:NOAA

ベンネヴィス蒸溜所の歴史について教えて!

ベンネヴィス蒸留所は、ベンネビス山のふもとに1825年にJohn MacDonald(ジョンマクドナルド)によって設立されました。 彼は身長が193cmもあったことからロングジョンの愛称で呼ばれており、のちのブレンデッドウイスキー「ロングジョン」の由来となっている。ベンネヴィス蒸溜所が開設されてから20年後、彼の息子はネビス蒸溜所と呼ばれる別の蒸留所を開設しましたが、30年の生産期間を経て閉鎖されました。現在、その建物はベンネヴィス蒸留所の倉庫として機能しています。

20世紀半ば蒸溜所の所有権を引き継いだJoseph Hobbs(ジョセフホブス)は、連続蒸留を試みました。 これは、グレーンウイスキーとモルトウイスキーを製造することができた最初の蒸留所の1つでした。

1989年に”日本のウイスキーの父”竹鶴政孝の養子、竹鶴威はベンネビス蒸留所を購入するためにスコットランドへ向かい、ニッカウヰスキーがベンネヴィス蒸溜所を買収しました。ニッカは、ホッブスによって設置されたコンクリート製のウォッシュバックを除去し、ステンレス製のウォッシュバックを導入しました。

ベンネヴィス蒸溜所は現在でもニッカが運営を続けています。

製法の特徴は?

原料について

仕込み水はベンネヴィス山の北側の3000フィートの高さにある2つの湖から非常に高品質で純粋な水源を安定的に確保することができます。また、使用する大麦麦芽(モルト)はわずかに泥炭を使用して、スモーキーな香りが付いたものを大手麦芽会社から仕入れています。

モルトは糖化のために粉砕され、グリストと呼ばれる粉末状になります。

糖化について

グリストは糖化槽(マッシュ・タン)へ運ばれ、加熱された水と混ぜられます。温度の高い水と混ぜることで、糖分とデンプンを溶出させ、このとき大麦由来の酵素の力を使ってデンプンを糖に分解します。

ベンネヴィス蒸溜所ではステンレス製のマッシュタンを使用しています。

一般的に、加えられる水は一回目は大麦由来の酵素がもっとも活性しやすい約65℃程度に加熱されてから、グリストと混ぜられます。この時、中にある撹拌機がゆっくりと回ることで、糖分の溶出を促します。

糖分が溶け出た麦汁またはウォートと呼ばれる液を回収すると、次は約78℃と1回目よりも高い温度の水と混ぜられ、できるだけ糖分を回収します。3回目はさらに高い温度のお湯と混ぜます。3回目に回収した麦汁は糖分が少ないので次の1回目の糖化の際に使用されます。

発酵について

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麦汁は発酵槽(ウォッシュバック)に運ばれると、酵母を添加され発酵が開始します。

ベンネヴィス蒸溜所はステンレス製のウォッシュバックを使用していますが。ニッカが運営を引き継ぐまでの1989年まではコンクリート製のものも使用していました。

酵母が糖からエタノール発酵を行うとき、同時にフルーティーな香りのするエステルなどの様々な香味成分を生成します。

発酵を終えると、最終的にウォッシュと呼ばれるアルコール度数約8%のビールに似た液体になります。

蒸溜について

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ベンネヴィス蒸溜所は2回蒸溜を採用しており、初溜用のウォッシュスチル(容量25000リットル)が2基と、再溜用のスピリットスチル(容量20000リットル)が2基の合計4基のポットスチルを使用しています。

ポットスチルの上部、リンアームがほぼ水平なのが特徴的です。また、スピリットスチルでの蒸溜が比較的速く行われるため、エッジの効いたハイランドモルトになります。

ウォッシュはまずウォッシュバックに移され、最初の蒸溜が行われます。これによって得られる蒸溜液はローワインと呼ばれるアルコール度数約21%の無色透明な液体になります。

次にローワインはスピリットスチルへ運ばれ、2度目の蒸溜が行われます。この時回収される蒸溜液はミドルカットとよばれる方法で回収されます。蒸溜の最初の部分と最後の部分はカットされ、その間のハートと呼ばれる熟成に適した中間部分のみが回収されます。

再溜後に回収された蒸溜液はニューメイクまたはニューポットと呼ばれるアルコール度数約70%の液体になります。

樽詰めと熟成について

出典:whisky.com

樽に詰められたニューメイクは熟成庫へと運ばれます。

ベンネヴィス蒸溜所では、主にシェリー樽とバーボン樽を使用しており、10年物は ブラウンシュガー、タフィー、りんごの香りと、ドライで、わずかに苦い余韻を持っています。

おすすめ動画

以下にベンネヴィス蒸溜所の紹介をしている、おすすめの動画を貼っておきます。
動画の内容は英語なのですが、ここまでの記事を読まれた方なら英語が苦手な方でも十分楽しめる内容になっていると思います。なかなか行くことが難しいベンネヴィス蒸留所の疑似工場見学体験を楽しんでいただけたら幸いです。

おすすめ動画:Whisky Tasting in Scotland – Tour of the Ben Nevis Whisky Distillery | European Waterways(YouTube)

ベンネヴィス蒸溜所はどんなウイスキーを出しているの?

以下、紹介文・テイスティングノートなどはベンネヴィスの商品紹介ページより引用しています。

ベンネヴィス 10年

10年間熟成、西ハイランドの自然の恵みを受けたシングルモルトウイスキーです。

フォートウィリアム

バニラのような甘い樽熟成感と花のようなエステル感の調和。りんご、洋なし、オレンジマーマレードのような甘酸っぱいフルーティーさが広がる。まろやかで甘く、クリーミーな口当たり。ややチョコレートのようなビターさとバニラのような甘さが調和。モルティーで甘酸っぱい。

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