ジュラ蒸留所特集!製法・歴史・種類の特徴を徹底解説!

スコッチ
出典:Whisky.com
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ジュラ蒸溜所はどこにあるの?

ジュラ蒸溜所は、スコットランドのジュラ島にあります。ジュラ島では唯一の蒸溜所です。
ジュラ島はウイスキーの聖地ともいわれるアイラ島のすぐ隣にあり、昔からウイスキーの密造が行われていたようで、1502年には既にウイスキー造りが行われていたという記録があります。

ジュラ島には多くの鹿が住んでおり、「ジュラ」という名前も北ゲルマン語で”鹿”を意味する「hjörtr」に由来するといわれています。

また、ジュラ島の年間平均気温は以下のグラフのとおりで、年間を通して気温差がとても少ない日本に比べ比較的穏やかな気候です。

ジュラ蒸溜所の歴史について教えて!

蒸留所は1810年にアーチボルドキャンベルのジュラ島の地主によって設立されました。

1831年、William Abercrombie(ウィリアム・アバクロンビー)がジュラ島で最初の酒造免許を取得しました。その後すぐに生産が開始されました。

1853年、グラスゴーのNorman Buchanan(ノーマン・ブキャナン)が運営を引き継ぎました。約10年後の1867年にブキャナンは破産申請し、蒸溜所はJ. & K. Orrによって買い取られました。

1876年に今度は、James Ferguson(ジェームズ・ファーガソン)とその息子たちに蒸溜所が譲渡されました。しかし、1901年にファーガソン家は当時のジュラ島の地主と衝突し、蒸溜所を閉鎖してしましました。この時、使用していた設備を解体し、販売したと伝えられています。

1950年代、地元の経済復活に熱心な2人のジュラ島の不動産所有者であるRobin Fletcher(ロビン・フレッチャー)と Tony Riley-Smith(トニー・ライリースミス)は蒸溜所や建築の専門家に協力してもらい、1963年に蒸溜所を再建しました。これにより、60年以上ぶりにジュラ島でウイスキー造りが開始されました。

1978年にはポットスチルを2基から倍の4基に増設しました。1985年に企業合併によりインバーゴードン蒸留所が蒸留所を買収しました。

再開以来、蒸留所はますます強力になり、公式の瓶詰めを拡大し続け、受賞歴のあるビジターセンターを開設しています。

製法の特徴は?

原料について

原料の大麦麦芽 出典:Whisky.com

ジュラ蒸溜所は年間220万リットルのアルコールを生産しており、そのほとんどが大麦麦芽(モルト)100%のシンブルモルトとして販売しています。

また、仕込み水はジュラ島にあるa’ Bhaile-Mhargaidh湖からひいています。モルトは隣のアイラ島にあるポートエレンから仕入れており、使用される泥炭(ピート)はジュラ島から供給されています。ジュラ蒸溜所ではピートが効いていないノンピートのモルトと、ピートの効いたピーテッドモルトを使用しています。

粉砕機について

出典:Whisky.com

モルトは糖化のために、モルトミルというローラー式の粉砕機で粉々にされます。
一年のうち4週間だけは、ピートモルトを粉砕し、そのほかはノンピートのモルトを粉砕しています。

粉砕されたモルトはグリストと呼ばれ、糖化槽(マッシュタン)へと運ばれます。

糖化について

出典:Whisky.com
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マッシュタンへ運ばれたグリストは約64℃のお湯と混ぜられ、糖分やデンプンなどを溶出させます。お湯は合計3回加えられるのですが、最後の1回は発酵槽へは運ばれず、次の糖化の際に使用されます。

中では、ゆっくりと鍬が回っており、糖分の溶出を促しています。
回収された麦汁はウォートとも呼ばれ、発酵のために発酵槽(ウォッシュ・バック)へと運ばれます。

発酵について

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ジュラ蒸溜所では、容量約43000リットルのウォッシュバックを6基使用しています。

ウォッシュバックへ運ばれた麦汁は酵母が添加され、発酵が開始されます。ジュラ蒸溜所では約54時間かけて発酵を行います。

発酵を終えると、ウォッシュと呼ばれるアルコール度数約8%のビールのような液体になります。

ウォッシュバックの中 出典:Whisky.com

蒸溜について

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ジュラ蒸溜所は初留用のウォッシュスチル(容量24500リットル)が2基と、再溜用のスピリットスチル(容量15500リットル)が2基の合計4基のポットスチルを使用しています。

すべてのポットスチルにはくびれがあり、これにより蒸気から再びポットスチルへ戻る逆流の量が増加します。また、高さは28フィート(8.53メートル)もあるとても高さのあるポットスチルです。これは、1843年にグレンモ―レンジが表れるまで、業界で最高の高さでした。

このような特徴的なポットスチルで蒸溜することにより、甘い華やかな香りのする高エステルの香りを強調し、軽くフルーティーなウイスキーを生み出すのに貢献します。

樽詰めと熟成について

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ジュラ蒸溜所にはラック式倉庫とダンネージ式倉庫があります。

蒸溜後の液はアルコール度数が約63.5%になるように粕されてから樽詰めされます。

使用する樽は、厳選されたバーボン樽(アメリカンオーク樽)とシェリー樽(ヨーロピアンオーク樽)です。

おすすめ動画

以下にジュラ蒸溜所の紹介をしている、おすすめの動画を貼っておきます。
動画の内容は英語なのですが、ここまでの記事を読まれた方なら英語が苦手な方でも十分楽しめる内容になっていると思います。なかなか行くことが難しいジュラ蒸留所の疑似工場見学体験を楽しんでいただけたら幸いです。

おすすめ動画:Whisky Tour: Jura Distillery(YouTube)

ジュラ蒸溜所はどんなウイスキーを出しているの?

以下、紹介文・テイスティングノートなどはジュラ蒸溜所のホームぺージより翻訳しています

ジュラ オリジン 10年

軽くて繊細で、温かみのある蜂蜜の余韻。 このボトルがすべての始まりです。 私たちにとって、このウイスキーはジュラ蒸留所の復活と私たちのコミュニティの再建を意味します。 したがって、各ボトルに古代ケルトのシンボルが最初に付いているのです。

テイスティングノート:

温かみのある黄金の輝き
香りアメリカンホワイトオークの柔らかなニュアンスと、なめらかで甘い蜂蜜の香り
やさしいオークの香りを持ち、キャラメルとソフトリコリスのハイライトが続く、洗練された滑らかでクリーンな味わい。 焙煎したコーヒー豆の温かさが口の中に長く残ります
使用樽蒸溜所の復活を記念して、オリジンは元バーボン樽で10年間熟成され、独特のジュラハウススタイル、風味、並外れた構造を与えています。

ジュラ スーパースティション

テイスティングノート:

きらめく金色のハイライトを備えた深いマホガニー
香り蜂蜜とスパイスの微妙なニュアンスを持つ軽いフェノールの香りは、甘くてスモーキーな喜びをもたらします
舌の温かさがスパイス、蜂蜜、松、泥炭を放出します
使用樽スパイシーな香りと微かなスモーキーさを引き出すために、厳選された最高級の元バーボン樽で熟成されてます

ジュラ プロフェシー

甘くスパイシーな後味で重いピート。 何世紀も前に、予言者は、島を去る最後のキャンベルは無一文になるだろうと予言したと言われています。 1938年に、これは現実になりました。 伝説を示すために、予見者のシンボルはすべてのボトルを見守っています。

テイスティングノート:

燃えるような黄金の琥珀
香り焚き火の煙の絶妙な炎はゆっくりと塩辛くてスパイシーな海風に変化していきます
強力なピートスモークとスパイシーな海風が口蓋を開き、ソフトリコリス、スパイシーなシナモン、ナツメグのフレーバーが続きます
使用樽強烈なピートパンチのために冷却濾過されていないこの複雑なウイスキーは、バーボン、シェリー、リムーザンオーク樽で熟成されます

ジュラ ジャーニー

完璧なバランスのフレーバー、絶妙な煙、甘さの世界への理想的な紹介。
それは旅であり、私たちを形作る目的地ではありません。 私たちの設立から1963年の蒸留所の復活までの道のりは、私たちのコミュニティと私たちが生産するウイスキーの特徴を形作っています。

この道は、アメリカンホワイトオークの元バーボン樽で熟成された独自のスタイルへと私たちを導きました。

テイスティングノート:

琥珀色の金
香りバニラスパイス、柑橘類のアロマとわずかにピート
シナモン、洋ナシ、ピーカンナッツ、タフィーファッジ
使用樽ジュラジャーニーはアメリカンホワイトオークの元バーボン樽で熟成されています

ジュラ 10年

なめらかなスモーキーシェリーの甘さ。
ジュラだけが作ることができたウイスキーは、私たちの島から生まれ、今日でも私たちの家からの最も過酷な旅に耐えるように形作られたボトルで生産されています。 非常に背の高いスチルで作られ、アメリカのホワイトオークの元バーボン樽と新鮮な海の空気で10年間熟成され、スペインのヘレス産の最高級の熟成オロロソシェリー樽によりさらに強化されています。

テイスティングノート:

銅金
香りフルーツ、粗挽きコショウ、ダークチョコレートの香り。
ネクタリン、生姜、挽きたてのコーヒー。
使用樽古いオロロソシェリー樽とアメリカンホワイトオークの元バーボン樽で熟成されています。

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