【長濱蒸溜所】1泊2日蒸溜体験ツアーのレポート【1日目】

雑談

滋賀県にある長濱蒸溜所が行っている1泊2日の蒸溜体験ツアーに参加してきました!
こんなことまでやらせてもらえるのか!と驚きと楽しさと美味しさあふれる体験ツアーでした。

この記事では具体的にどのようなことをしてきたのか紹介します!

*緊急事態が発令されていない時期(4月)で、参加者は事前にPCR検査を行っており、十分な感染対策のもと実施されました。

体験1日目

1日目は12時に蒸溜所集合なので、少し早めに最寄りの長浜駅に到着。住宅街を5分ほど歩くといきなり長濱浪漫ビールが出現!

到着時に撮影 にやけ顔の男が僕です

観光地のように派手な場所を想像していたのですが、閑静な場所にポツンとあり、時間がゆっくり流れているような感覚になります。長濱蒸溜所は比較的新しい蒸溜所ですが、築100年を超える米蔵を改装して建てたとのことで、外観はかなり味のある雰囲気です。これぞ日本!って感じ(笑)

糖化槽 左の容器で糖化を行い右のタンクに麦汁をためる

店内に入ると麦汁の甘い匂いとニューメイクの華やかな香りが糖化槽とともにお出迎えしてくれました。職場がこんなにいい匂いなんて羨ましい!(笑)

まずはガッツリとした昼食を出していただき、同じ参加者の方たちと交流会。参加者は全部で6人で、その内2人は僕と友人、残り4人はご夫婦で参加された方と、個人て参加された方が2人でした。

1日目の昼食

この後、しっかり労働があるので飲み物はお水です。
これにハイボールがあれば最強だなと思いつつ、参加者の方たちとウイスキー話で盛り上がりました。(自分を人見知りだと思っていたけど、共通の好きなものがわかっているとグイグイいけることに気が付いた。)

食事を終えると、蒸溜責任者の屋久さんがツアーの説明をしてくださり、その後事務所で蒸溜所Tシャツに着替え作業スタートです!事務所も普段から蒸溜所の方たちが使っている場所で完全に裏側、本当に蒸溜所スタッフになった気分です。


まずは、72時間の発酵を終えたウォッシュを蒸留器へ注入する作業を見学。

ウォッシュを注入中の蒸留器の中

ドボドボと勢いよく流れ出るウォッシュ、軽い酸系の香りと酵母の香り、焼く前のパン生地のような匂いでした。

蒸留器のなかにウォッシュを溜めるのには時間がかかるので、その間に別の作業に移ります。


次の作業は麦汁を絞り終えた残りかすであるドラフの掃除です。

鍬を使ってドラフを掻き出している様子

甘いモルトの香りがするのですが、食べてみると甘さはなくパサパサの抜け殻。しっかりと糖分が回収できた証拠です!
鍬を使って、皆で交代しながらかき出していきます。あらかた終えると、今度は糖化槽の中に入ってかき出しきれなかった残りのドラフを入念にお掃除します。

60℃以上のお湯で糖化を行った後なので、中はサウナ状態。早々に次の方と交代して、協力しながらお掃除をしていきます。

回収したドラフは近くの農家さんに送り、野菜を育てるために再利用するそうです。その農場で出来た野菜を今度は蒸溜所に併設するレストランで使用するという地域一体の取り組みをしています。

昔ながらのスコットランドの蒸溜所を彷彿とさせますね。


そうこうしていると、蒸溜器にウォッシュが溜りました。

再溜基も同時に加熱を開始!しばらくすると、コンデンサーから蒸溜液が出てきます。

最初の方は、コンデンサーの中に残っていた水で加水され、フーゼル油などの油分が析出して濁った蒸溜液が出てきます。

ある程度、蒸溜液が溜まると温度計と密度計(おそらく)をさしてアルコール度数を測定していきます。最初は濁っていた液も透明になっていき、アルコールの強い香りと共に甘いフルーティーな香りが部屋を一杯にしていきます。めちゃめちゃいい香りでした!

そして、蒸溜の醍醐味であるミドルカット*をしていきます!
*熟成に適した中間部分だけを回収するために、蒸溜液の最初と最後の部分をカットする作業。すごく大事!

回収用のタンクをもう一つ用意し、二人で息を合わせてタンクを一瞬で入れ替えます!

これで、蒸溜初期(ヘッド)のカットが完了です。この後、蒸溜液の度数が62%にまで下がったら、同様に蒸溜後期(テール)のカットを行います。

蒸溜は8時間ほどかけて行われるので、テールのカットは夜中になってしまうため体験ツアーではヘッドのカットのみ体験しました。

ミドルカットによって回収したヘッドとテールは次の再溜の時に、蒸溜器に戻して再度蒸溜を行います。

ここまでで、1日目の作業は終了です!


残りの時間で、長濱ビールで使用している原料の説明を聞きながら、食べ比べをさせていただきました!

ビールの原料

長濱蒸溜所では、もともとビールを製造しており、現在はビール班とウイスキー班に担当が分かれているそうです。ビールのスタイルはエール、ピルスナー、バイツェン、限定でIPAなど様々な種類を製造しており、それぞれで使う原料や比率などが異なります。

カラメルのような甘い香りの麦や、香ばしい麦、ピリッと酸味の効いた麦など、とても面白かったです!

ウイスキーだけでなく、物凄いビール愛も感じました!


次に体験したのは、ウイスキー樽の解体&組み立てです!

箍(たが)を順番にはずしていき、バラバラにします。
こうして実際に見ると、接着剤も釘も一切使用していない、本当に木だけで出来ているんだなぁというのを再確認できます!樽を考えた人、本当にすごいですよね(笑)。

樽の組み立て

そして、今度はみんなで協力して樽の形に組み立てていきます。分解してすぐに組み立てるという、ウイスキー好きでなければ新手の拷問です(笑)。(ひたすら穴を掘っては埋めさせる拷問を思い出しました。*僕はとても楽しかったですよ!)

どうしてもデコボコになってしまい、これでは確実にウイスキーが漏れてしまう樽が出来上がりました!

樽を作る専用の樽職人がいるくらいですので、職人技が必要なんだというのを身を持って体験できました。


一旦解散し、18:30に再び集合。夕食&テイスティング会を併設するレストランで行います!

1日目の夕食

夕食は近江牛や牛タンなどの鉄板焼肉セットに、なんとクラフトビール飲み放題です!(やっと酒が飲める~)

これらメニューに載っているビールがすべて飲み放題!もちろん全種類いただきました!(笑)

個人的には淡海ピルスナーが衝撃的で、飲みやすいのに香りとコクがガッツリ感じられる、毎日飲みたくなるビールでした!

クラフトビールの飲み放題は、今回の体験ツアーだけでなく通常の営業でも頼めるので、興味のある方はぜひ飲み比べしてみて下さい!


そして、体験ツアー限定長濱の秘蔵モルトをテイスティングさせていただきました!

サンプルの内容は体験ツアーに参加した方のみ公開ということですので、気になる方はぜひ参加してみて下さい!どれもとても美味しかったです!


大満足の夕食とお酒を頂き、体験ツアー1日目は終了です。

体験ツアー2日目のレポートはこちら

コメント

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