今回は、私が友人・知人とウイスキーについて話しているときに感じた「あ、これは確かに勘違いするよな~」というものを、よくある勘違いとして独断と偏見を含んだランキング形式で紹介します。
第3位「~12年」のウイスキーはぴったり12年間熟成されている
例えば「山崎12年」や「マッカラン12年」という商品は「ぴったし12年間熟成しているんでしょ?」という勘違いです。
確かに、ウイスキーについて特に好き好んで調べたりしていない人は、このように考えてしまうと思いますが、正確には「最低12年間熟成したものしか使用していない」という意味です。
ウイスキーは樽から出してそのまま瓶詰するのではなく、複数の樽をブレンドして商品の品質を一定に保つことがよく行われます。ブレンド前のそれぞれのお酒を原酒と呼ぶのですが、12年熟成させた原酒や15年熟成させた原酒など、それぞれの原酒の個性を混ぜ合わせて目的の味・香りを出しているのです。
そこで、わかりやすいように年数表記のルールとして「熟成年数が一番若い原酒の熟成期間を表示する」というものができました。
つまり、極端な例を出すと20年間熟成させた原酒が90%、8年間熟成させた原酒が10%の割合で混ぜたウイスキーは「~8年」と表記されます。
このように、一番熟成年数の若い原酒の表示になるので、「~12年」には13年熟成させた原酒や、16年熟成させた原酒など、12年以上熟成させた原酒が混ざっています。
第2位「~12年」を6年間放置すれば「~18年」の味になる
これもよくある勘違いです。例えば「山崎12年」を買って6年間放置すれば「山崎18年」になると考えてしまうのです。
確かにワインなどは買って放置すれば12年物が18物になって価値が上がるといったことがあるので、気持ちはよくわかります!
しかし、ウイスキーはワインとは違い瓶内熟成はしないので、瓶に詰められた後は、適切に保存されていれば基本的に品質は変化しません。これは蒸留酒と醸造酒の大きな違いの一つです。
つまり、山崎12年は何年放置しても山崎12年のままなのです。
先ほども説明したように、山崎12年は最低12年熟成させた原酒のみをブレンドしており、山崎18年は最低18年熟成させた原酒のみをブレンドしているという意味なだけです。
また、これに関係して「山崎12年を樽に戻して6年放置すれば山崎18年になる」と思っている人もいます。山崎12年と山崎18年はカレーとクラムチャウダーぐらい別物だと考えて下さい!
山崎12年は12年以上熟成させた原酒(食材)を使ってカレーを目指してブレンドされており、18年は18年以上熟成させた原酒(食材)を使ってクラムチャウダーを作っているようなイメージです。食材を同じ市場(蒸溜所)から仕入れているだけで、まったく違うものだと思ってください。
つまり、山崎12年は「”山崎12年”の味」になるようにブレンドされており、18年は「”山崎18年”の味」になるようにブレンドされています。なので、樽に戻して追加で熟成させたとしても、カレーがクラムチャウダーの味になることはないのです。
第1位 ウイスキーはまずい・苦手
私が現在23歳で、友人知人も若いためかこの勘違いをしている人が多くいます!
様々なウイスキーを飲んだうえで「まずい・苦手」という人はもちろんいて、それは嗜好品なのでしょうがないのですが、よくよく聞くと4リットル数千円のスーパーで一番安いウイスキーしか飲んだことがなかったり、飲み会での一気飲みの罰ゲームのイメージをもって「ウイスキーはまずい・苦手」と言っている人が多くいます。
これは、ほんとうに解決したい問題です!
このイメージがついてしまうと、苦手意識からか、”いわゆる”ちゃんとしたウイスキーを飲む機会がほとんどなくなってしまい美味しいウイスキーの世界を知らないままでいる人がいます。
今、これに当てはまっているなと感じた人は、ぜひ!酒屋へ行って12年熟成のスコッチを飲んでもらいたい!できればバーボンも飲んでもらって、そのウイスキーの幅広さを感じて頂きたい!
きっと、今までのウイスキーへのイメージが大きく変わると思います。
そして、それをぜひ知り合いに広めていただけると嬉しいです。
終わりに
いかがでしたでしょうか、だいぶ独断と偏見が含んでしまったと思いますが、同年代のウイスキー好きの方は共感していただけることが多かったのではないでしょうか?
特に、最後のウイスキーへ対する苦手意識はどうにか出来ないものかとよく考えています。
自分自身が若いからこそ、何かできることがあると思うので、そういった若い人にウイスキーを好きになってもらえるような活動もしていきたいなと思います!
それでは、またお会いしましょう!
乾杯!
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