滋賀県にある長濱蒸溜所が行っている1泊2日の蒸溜体験ツアーに参加してきました!
こんなことまでやらせてもらえるのか!と驚きと楽しさと美味しさあふれる体験ツアーでした。
この記事では具体的にどのようなことをしてきたのか体験2日目の内容を紹介します!
蒸溜体験ツアー1日目のレポートはこちら
【2日目】
2日目は朝9時に蒸溜所に集合し、さっそく作業スタートです!
2日目の最初の作業はモルトの粉砕と糖化です。
長濱蒸溜所ではスコットランドから輸入しているモルト使用しています。
2で協力して1袋25kgもあるモルトを粉砕機の中に入れていきます。
一回の仕込みで400kgのモルトを使用するため、計16袋を参加者全員で交代しながら粉砕していきます。
モルトの粉砕度合いは大きく次の3種類に分けられます。粗いハスク、中程度のグリッツ、細かいフラワーです。
一般的にはハスク:グリッツ:フラワーの割合が2:7:1が理想とされているのですが、長濱蒸溜所ではなんと100%グリッツで粉砕を行っています。
これは、様々な試行錯誤を繰り返し、アルコール収量や手間などを考慮すると、長濱蒸溜所の設備では100%グリッツで粉砕を行うのがよい、という結論に達したそうです。
伝統的な型通りにやるだけでなく、よりよくするために試せることは何でもやるという前衛的な姿勢に感動しました!
粉砕したモルトは、粉砕機の排出口からパイプで連続的に糖化槽まで運ばれ、糖化槽に入る直前にお湯と一緒に混ぜられます。
糖化槽の中ではプロペラがゆっくりと回っているのですが、それだけだと撹拌が十分ではないので、最初のうちは木の棒を使って混ぜていきます。
普段はこの粉砕と撹拌を一人だけで行っているそうで、粉砕室と糖化槽を行ったり来たりしながら400kgのモルトを仕込むかなりの肉体労働になります。
400kgの仕込みを終えると、自分達で仕込んだ麦汁と、発酵期間1日と3日の発酵液の飲み比べをさせていただきました。
麦汁はとても甘く、シロップのように舌に残るような甘さでした。1日発酵を行った発酵液は甘味がほとんど無くなって、日本酒の吟醸香のようなすっきり甘い香りが出ています。3日発酵を行った方は、酸味のあるビール!当然ですけどこれを蒸溜すると全然違う飲み物になるのは面白いですね~
なかなか飲む機会がない貴重な体験でした!
次の作業は昨日蒸溜を行った蒸溜器の掃除です。
マンホールの周りや、壁面などに発酵液に含まれていた酵母や麦由来の不揮発性のかすが付いているので、これらをホースを使って水圧で掃除します。
特に、中のコイルは加熱用なので入念に掃除をしないと焦げ付きなどの原因になってしまいます。
胴体部分のお掃除だけでなく、ラインアームを取り外し、コンデンサーとラインアームそれぞれ蒸気が通る部分に水を流して掃除をします。
大きな蒸溜器ではラインアームを簡単には取り外せないので、この作業は長濱蒸溜所ならではですね!
蒸溜所の命ともいえる蒸溜器をこんなに扱わせてもらえるとは思っていませんでした。
蒸溜器の掃除を終えると次は樽詰めです。
昨日蒸溜したニューメイクを63.5%に加水し、樽の中にホースを使って詰めていきます。
詰めている最中もニューメイクの華やかな香りが漂ってきます!
今回、熟成に使用するのはアメリカのKOVALの樽です。樽の鏡板に今回参加した人全員で名前を書いた紙を貼って、記念撮影をしました。
この樽の原酒が商品化されるのは何年後になるのでしょうか、、、とても楽しみです。
そして、皆で樽を転がしトラックまで運びます!
熟成庫は蒸溜所に併設しておらず、見学することはできませんでした。
樽の運び出しを終えると、昨日のニューメイクを自分でボトリング!
ボトル一杯に注いで、蒸溜器の前で記念撮影をパシャリ!
長濱のニューメイク自体は上記のように、商品として販売されているのですが、商品化されているのはアルコール度数59%なのに対し、今回自分でボトリングしたのは63.5%!
この体験ツアーでしか手に入れることのできない貴重な1本です!
最後に修了式を行い、皆でお昼ごはんを食べて解散です!
昼食は好きなお酒1杯とフィッシュ&チップスでした。ビール醸造所ならではなのが、衣に大量のクラフトビールを使用しカリッカリに仕上げており、蒸溜責任者の屋久さんおすすめの食べ方、「モルトビネガー」を大量にかけて食べました。めちゃくちゃ美味かったです!
ビールとの相性も抜群で、かなりボリューミーでした!
長濱浪漫ビールに来たら絶対食べてほしい!
最後にカレードリアも出てきて、お腹はパンパンです(笑)。ご馳走さまでした!
あっという間の2日間、本当に楽しく、美味しく、一生思い出に残る体験ができました!
体験ツアーでお世話になった屋久さん、中村さん、井原さん、北村さん。そして、長濱浪漫ビールのみなさん!ありがとうございました!
絶対にまた行きます!
おわりに
蒸溜体験ツアーのレポートは以上です!
ウイスキー好きの方なら一度は行ってみて損はないと思います。
体験ツアーでなくても、タイミングが合えばレストランの目の前で実際に糖化や蒸溜の作業を見ることができるのでレストランで食事をしに行くだけでも十分に楽しめると思います!
滋賀周辺で旅行に行く際はぜひ!
蒸溜所から徒歩で行ける「黒壁スクエア」もとても楽しかったので、行く方はそちらも欠かさずに行ってみて下さい。
最後に、今回話題に出たおすすめのクラフトビール「淡海ピルスナー」と「長濱ニューメイク」のリンクを貼っておきます。
ぜひ、飲みながら自分も参加した気分になっていただけたら嬉しいです!
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