ウォーターフォード蒸留所は2015年にアイルランドに設立された比較的新しい蒸留所です。この蒸留所は原料である大麦の生産地の違いが、出来上がるウイスキーに影響を与えているという考え、いわゆる「テロワール」という考え方をウイスキーづくりに適用している革新的な蒸留所です。
日本語で情報を発信しているウォーターフォード蒸留所のTwitterアカウントがあるので以下にリンクを貼っておきます。新商品やウイスキーづくり、日々の研究成果などについてつぶやいているので、ウイスキーの「つくり」に興味のある方はぜひフォローしてみてはいかがでしょうか。
Waterford Tinnashrule 1.1
ウォーターフォード蒸留所は、世界各国で販売されている「Waterford Lakefield 」と「Waterford Hook Head 」の2商品とは別に、イギリス、フランス、ベルギー、オランダ、ドイツの5か国それぞれで特定の農場を割り当て、限定品を販売しています。
Grattansbrookはイギリス
Lackenはフランス
Mortarstownはベルギー
Wilkinstownはオランダ
Tinnashruleはドイツ
です。このなかで、ドイツ限定品の「Tinnashrule」の第一弾、バージョン1.1が販売されました。
Waterford Tinnashrule 1.1は2017年1月に蒸留され、2021年3月に瓶詰めされました。構成は以下の通りです。
ファーストフィルアメリカンオーク樽:46%
新アメリカンオーク樽:22%
シェリー(ソーテルヌ)天然甘口ワイン樽:17%
赤ワイン(マルゴー)フレンチオーク樽:15%
アルコール度数は50%で、冷却濾過および着色は行っていません。
テイスティングコメント:
香り | コク、蜂蜜のような甘い香り。 熟したプラムの香りが、ミントを詰めたモルトとダークチョコレートと重なる。 アニスとローズウォーターのタッチが響き渡り、香水を思い出させる。 キャンディーと革のニュアンスもあり、暖かくて柔らかい。 |
味 | クローブスパイスと白胡椒で強烈にスパイシー。 シャンパン、ほろ苦いグレープフルーツ、さらにダークチョコレートのような香りもある。 生姜とわさびの間のような、ある種の新鮮な辛さが残っている。 ドライなウイスキー。 |
余韻 | オイリーさとスパイスのドライ感が長く続く。 |
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