バーボンの”指紋”、一滴で偽物か本物かを見分ける方法を発見?!

ウイスキーの科学

今回はバーボンウイスキーの面白い特徴を紹介します。
それは2019年に以下の論文で報告されたもので、バーボンウイスキーにはそれぞれ「指紋」と呼べるような特徴的な模様を描く性質があるというものです。

Whiskey webs: Microscale “fingerprints” of bourbon whiskey

上の画像は、それぞれ同じウイスキーを35%、20%、10%に加水してから、一滴ずつ落として、乾燥させたときの画像です。20%に加水してから、乾燥させると不思議な模様が浮かび上がってくることがわかりました。

このような特徴はバーボンウイスキーに顕著に表れることがわかっています。バーボンウイスキーは「新樽の内側を炭化皮膜化処理したもの熟成に使用する」という法律があり、このため樽由来の不揮発性物質が多く含まれます。

不揮発性物質は、ウイスキーが乾燥してもその場に残り続けるため、このような模様を描くことができるのだと考えられます。また、この模様のパターンが他の銘柄でどうなるのかを調べると、とても面白い結果になりました。

左上の(a)から順にフォアローゼス、ヘブンヒル、メーカズマーク カスクストレングス、ジャックダニエル シングルバレル、パピー ヴァン ウィンクル ファミリーリザーブ23年、ウッドフォードリザーブ ダブルオークです。

それぞれ、編み目の細かさなどの模様の出方に違いがあるのがわかると思います。これは、何度やっても同様の模様を描くそうで、各銘柄でこのような「指紋」をあらかじめ撮っておけば、偽物かどうかの診断に使用できます。

もちろん、同じ銘柄で販売されていても、実質の中身はできるだけ同じ味・香りになるように違う原酒をブレンドしていることがほとんどですので、そういったバッチごとに出てくる模様が異なることが予想されます。ですので、数量限定のプレミアム商品などでこの指紋診断はとても役に立つとのではないでしょうか。

また、この模様は1mlの1000分の1の量である1μLのウイスキーがあれば、調べることが可能ですので、とても高価なウイスキーにも使用しやすいというメリットがあります。

終わりに

偽物かどうかの心配をしなくてはいけない現状がとても悲しいのですが、将来的にそのような心配をせずに、ウイスキーを買ったり飲んだりできる日が来ることを予期させてくれる嬉しいニュースですね。

現状ではバーボンウイスキーでしか「指紋」が確認されていませんが、スコッチやジャパニーズでも簡単に偽物かどうかの診断ができる方法が見つかる日が来ることを願っています。

それでは、またお会いしましょう!
乾杯!

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