ウイスキーの色と熟成期間の関係

ウイスキーの科学
出典:World Trade Center from Twitter

今回はウイスキーの色について詳しく紹介したいと思います。

蒸溜したてのときは無色透明な液体が、何年間という長い年月オーク樽の中で熟成することで「琥珀色」と表現されるとても美しい色がついていきます。

そんなウイスキーは色ですが、「色が濃いほど熟成期間が長い」というわけではないんです。

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ウイスキーの色の違い

基本的にウイスキーの色の違いは以下の3つの理由で変化します。

1,熟成期間の違い
2,熟成に使う樽の違い
3,着色剤による違い

順番に説明します

1,熟成期間の違い

熟成期間が長ければ色が濃くなるというのは、感覚的にわかる人も多いのではないでしょうか。ウイスキーの琥珀色は基本的に、木の成分の色です。

樽に詰められた原酒と木が触れ合うことで、木の成分が溶けだし色がついていきます。そのため長く触れていればいるほど、より木の成分が溶けだしてくるため色が濃くなっていきます。

2,熟成に使う樽の違い

ウイスキーの熟成には新品の樽や、一度使われたバーボン樽、シェリー樽、ワイン樽など様々な樽を使用します。これらの熟成に使う樽によって色の付き方が大きく変わってきます。

バーボンの熟成には内側を焦がした新品の樽を使用するのですが、内側を焦がすことで木の成分が溶けだしやすくなるので、色が付きやすくなります。また、スコッチなどは一度バーボンに使われた樽を再利用しているため、お茶の二番煎じのように、色が付きにくくなります。

他にも、シェリー樽を使用すると使われていたシェリーの色素が溶けだし赤みがかった濃い色がつきやすかったり、ワイン樽を使用すると明るい赤色がつきやすかったりします。

例えば、グレンドロナックはシェリー樽を主に使っているため、熟成年数が比較的若くても非常に濃い色が付きます、逆にグレンスコシアは主に一度バーボンに使われた樽を再利用しているので熟成年数のわりにあまり色はつきません。

グレンドロナック 12年
グレンスコシア 25年

他にも樽の大きさが色に関係しており、一般的な樽の4分の1のサイズであるクォーターカスクを使用すると、原酒の量に対して樽と接する面積の割合が大きくなるので、色が付きやすくなり、逆にサイズの大きいパンチョンなどを使うと割合が小さくなるので、色が付きにくくなったりします。

このように、何の樽を使うかによって色の濃さが大きく変わるため、一概に色で熟成年数を判断することはできないのです。

3,着色剤による違い

次の写真はそれぞれ何年熟成だと思いますか?

題からわかりますよね(笑)
そうです。すべて同じで、無色のアルコールにスピリットカラメル(E150)という着色剤を混ぜただけなんです。

この着色剤はスコットランドでも使用することが認められているもので、主に定番商品の品質を一定に保つために使われています。

日本でも、法律的に着色剤を使うことが認められているため、色から熟成年数を判断するのがとても難しいです。

着色剤を使用しているかどうかは、ウイスキーに「着色剤なし(Non-colored)」という表記があるかどうかで判断できるので、確認してみてください!

終わりに

いかがでしたでしょうか、ウイスキーはその色も含めて魅力的なお酒ですが、その色のつきかたにも様々あることがわかっていただけたと思います。

どうして、この色なんだろう?と思いながら飲んでみるのも面白いですよ!

それでは、またお会いしましょう!
乾杯!

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