あなたの買ったウイスキーが偽物かどうかボトルを開栓せずに判断できる手法が開発される!

ウイスキーの科学

昨今オークションなどで高額で取引されるウイスキーですが、偽物問題が後をたちません。現在、様々な方法で偽物かどうかを判別する技術が開発されてきましたが、そのどれもが、実際にボトルを開栓して中身を少量取り出す必要がありました。

ウイスキーはワインなどと同様に、開栓してしまただけで価値が下がってしまいます。そこで、ボトルを開栓せずに偽物かどうか判断する方法・技術が求められてきました。

この記事では2020年に発表された、ボトルを開栓せずに検査する技術を報告した以下の論文の内容を、ただの酒好きにもわかるように解説しています!

『Through-bottle whisky sensing and classification using Raman spectroscopy in an axicon-based backscattering configuration』

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どうやって偽物かどうか判断するのか

ウイスキーに限らず、液体に光を通すとその液体特有の反応を示します。油と水では屈折率が違うように、あるウイスキーと他のウイスキーでは違った光の散乱の仕方をします。それを検出することで偽物かどうかを判断します。

本文より引用

新しい技術

いままでの技術では、開栓せずにボトルごと光を当てると、ウイスキー本体からの光とボトルのガラス面で反射した光が混ざってしまい、うまく検出できないという問題がありました。

そこで、当てる光を以下のように円錐形に調整する技術を開発しました。
写真の左上から、順番に輪切りにしたときの光の当たり方を示しています。

本文より引用

この技術により、ガラス表面ではリング状に光があたり、その後液体内で光が集光することで検出に十分な光量が確保できるようになりました。光が集光した点からくるサンプル(ウイスキー)の光は、ちょうど、ガラス表面のリング状の光の中心を通るため、サンプルの光とガラスからくる光をきれいに分離できるようになりました。

これにより、ボトルごと光を当てたときにおこるガラス面の反射の問題を解決できたため、開栓せずに偽物かどうかを検査できるようになりました。

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おわりに

今回紹介した技術はまだ発表されたばかりで、実用化にはいったっていませんが、近い将来確実に実現する内容だと思います。

また、この技術は光を利用しているため、ボトルの形状や色にも大きく影響を受けることが予測されます。将来、偽物かどうかを判断しやすくするためにも、なるべく透明なガラスを利用して、平面の部分を設計しておくと、将来役に立つかもしれません。(ウイスキーメーカーさん!)

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