1983年に閉鎖されたブローラ蒸留所、3年間の大規模な工事を終え、38年の時を経て2021年5月に生産が再開されることが決定しました。そんなブローラ蒸留所の復活を祝福して、旧ブローラ蒸留所の原酒を使用した非常に希少な3種類のボトルが販売されることが発表されました。
情報元:Brora Triptych: A Legend Restored
ブローラ トリプティック コレクション Brora Triptych
ブローラ トリプティックは価格が公開されており、イギリスで£30,000(約450万円)で販売されます。内容は1972年に樽詰めされた48年物、1977年の43年物、1982年の38年物の3本でそれぞれ500mlです。
また、ブローラ トリプティックにはこの3本の他に、蒸留所に個人的に訪問できる招待状もついています。
3本それぞれのテイスティングノートは以下の通りです。
1972-The Elusive Legacy 48年 42.8%
蒸留所の歴史の中で、非常に短い期間だけ生産されたこの珍しいスタイルは、土感(earthy)が表現されており、今日ではブローラの決定的な特徴になりました。
テイスティングノート:
『温かみのある栗色の繊細なアロマが、ウッドスパイスと桃のタルトのほのかな香りをブレンドしています。 力強い豊かなモルト感、セラーノハム(生ハム)、メントール、タバコの香りが強烈な複雑さを加えている中で、味わいが始まります。 これらのフレーバーは、四川唐辛子に取って代わり、その後ドライな石炭の煙の余韻が長く続きます。』(justerinis.comより翻訳)
1977-The Age of Peat 43年 48.6%
ブローラは1972年から80年にかけて、ブレンデッドウイスキーの需要を満たすためにピートレベルを上げて生産していました。この43年物は、その時代の特徴をよく表現している1977年の樽からボトリングされています。
テイスティングノート:
『力強く深みのある黄金色、フレッシュな青リンゴと蜜蝋のほのかな香りによって爽快なクリーミーなバニラの香りが優雅に広がります。 甘い味が口いっぱいに広がった後、木のスパイスとジンジャーケーキの波が広がります。 最後に、ピートのスモーキーな長くて甘い余韻が強烈に咲きます。』(justerinis.comより翻訳)
1982-The Timeless Original 38年 47.5%
1980年以降、それまで高いピートレベルであったものを以前のブローラのレベルに戻して生産しました。この1982年の樽は、初期のころのブローラの独特なワックス感(waxy)が表現されています。
テイスティングノート:
『輝くイエローゴールド、砂糖漬けのレモンの皮、そしてフレッシュな緑の草の香りが鼻に響き渡ります。 夢中にさせるような木のスパイスが味に優しく現れ、口に含むワックスのような香りがシトロネラ*の香りに切り替わります。 その優雅な甘さは、かすかな火薬のスモーキーさとともに、フィニッシュまで長く続きます。』(justerinis.comより翻訳)
*シトロネラ:レモングラスなどと同じイネ科の植物で、柑橘系の爽やかな香りがする。
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