世界初のウイスキー!バイオダイナミック農法で栽培された大麦のみを使用したウイスキーがリリース!【ウォーターフォード蒸溜所】

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アイルランドのウォーターフォード蒸溜所が、世界初のバイオダイナミック農法で栽培した大麦のみを使用した、バイオダイナミックウイスキーのリリースを発表しました。

Waterford Biodynamic: Luna 1.1

出典:Waterford

ウォーターフォード蒸留所は2015年にアイルランドに設立された比較的新しい蒸留所です。この蒸留所は原料である大麦の生産地の違いが、出来上がるウイスキーに影響を与えているという考え、いわゆる「テロワール」という考え方をウイスキーづくりに適用している革新的な蒸留所です。

そんな蒸溜所から今年の夏、世界初のバイオダイナミック農法で栽培した大麦のみを使用した『ウォーターフォード バイオダイナミック ルナ1.1(Waterford Biodynamic: Luna 1.1)』がリリースされました。

バイオダイナミック農法とは、1924年にオーストリアの人智学者ルドルフ・シュタイナーによって提唱された農法で、「農場を一つの有機体としてとらえ、土壌や作物、動物の相互作用に重きを置いて、農薬や化学肥料を与えない、自然環境に任せるような持続可能な農法」のことを指します。

UCLAのマガリデルマス(Magali Delmas)教授による最近の研究では、1995年から2015年までに128,000を超えるフランスワインのテイスティングスコアを分析し、バイオダイナミックワインは従来のワインと比較して11.8ポイントスコアが高いことがわかりました。これらの研究からバイオダイナミック農法による栽培は作物に多用なフレーバーを与えると考えられています。

しかし、バイオダイナミック農法で栽培された大麦から作られたウイスキーは今までありませんでした。それは専ら、経済的な理由(バイオダイナミック農法では価格が高くなる)からでしたが、ウォーターフォード蒸溜所は「美味しさにとことんこだわる」という考えから、世界で初めてバイオダイナミックウイスキーの生産に挑戦し、今年の夏に瓶詰めに至りました。

ウォーターフォード蒸留所は、日本語で情報を発信しているTwitterアカウントがあるので以下にリンクを貼っておきます。新商品やウイスキーづくり、日々の研究成果などについてつぶやいているので、ウイスキーの「つくり」に興味のある方はぜひフォローしてみてはいかがでしょうか。

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